都議選で立民と共産が選挙区すみ分け模索 都民ファや自公に対抗

2021年5月3日 20時13分
 東京都議会で小池都政に野党的な立場の立憲民主党と共産党が、2カ月後に迫った都議選(定数127、6月25日告示、7月4日投開票)で水面下の選挙区のすみ分けを進め、勢力の拡大を模索している。次期衆院選での選挙協力も見据えつつ、前回最大勢力を築いた都民ファーストの会と自民党・公明党との対決構図に割って入る構えだ。(小倉貞俊、岡本太)

◆都民ファvs自公の陰で埋没に危機感

 「野党議席が1つでも多くなるよう、定数1~3の選挙区では、共産とも水面下でさまざまな調整をしている」。4月15日、都内で開かれた立憲民主都連の公認候補者発表会見。手塚仁雄幹事長は選挙区のすみ分けをしていることを明らかにした。
 都議会では第4会派(18人)の共産と、第5会派の立民(7人)。都議選を前に両党の関係者が口にするのが、最大会派・都民ファースト(46人)と、第2会派の自民(25人)、それに続く勢力の公明(23人)にかくれ、埋没しかねないとの危機感だ。

4月9日、共産党の小池晃書記局長(右から3人目)と街頭演説する都議選の公認候補予定者ら=JR新宿駅西口で

 今年3月、前回都議選で都民ファに大敗した自民は、公明との選挙協力に合意。小池百合子知事が特別顧問を務める都民ファとの対決姿勢を前面に打ち出し、注目を集めている。
 こうした中、共産の小池晃書記局長も4月9日の街頭演説で「都議選の構図は『自民・公明・都民ファースト』対『共産など市民と野党の共闘』だ」と対抗心をあらわにしている。

◆連携に温度差も

 5月1日現在で立民は27人、共産は29人の公認を決定。両党の選挙区のすみ分けは、全42選挙区のうち、4人区以上はほぼ競合しているが、立民か共産のどちらかしか立たない選挙区は19にも上る。共産は前回擁立した37人よりも絞り込み、立民に配慮。一方で立民も3月末、荒川区選挙区で公認候補が辞退したことを共産に連絡、直後に共産が同区での擁立を発表する連係プレーのような一幕もあった。

都議選の公認候補らのポスターが張り出されている立憲民主党都連の事務所=東京都千代田区永田町で

 ただ両党は昨年7月の4つの都議補選で、区部を立民、多摩地域を共産候補で相互応援したが、現時点でそこまでの連携はない。共産都委員会関係者は「共闘がカギだ」とさらなる連携強化に前向きだが、立民の手塚幹事長は「共産との選挙協力的な契約はない」と、温度差も垣間見える。

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