緊急避妊薬の啓発にクラウドファンディング 「救われた」など切実な声

2021年5月3日 22時48分
 性交後72時間以内に服用すれば高い確率で妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」(アフターピル)を多くの人に知ってもらおうと、市民団体がクラウドファンディング(CF)に挑戦している。共同代表の産婦人科医遠見才希子さんは「緊急避妊薬への適切なアクセスは、意図しない妊娠リスクを抱える全ての女性の権利。パートナーや家族にも知ってほしい」と訴える。

クラウドファンディングの開始に合わせて開いたオンラインイベントに登壇する遠見さん(下)ら市民団体のメンバー

 市民団体は「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」。CFは10日まで受け付け、最終目標金額は1200万円。募金は緊急避妊薬や性の健康についての啓発キットの作製などに生かす。
 団体は昨年、緊急避妊薬を処方箋なく、薬局で購入できるよう求める要望書と署名を厚生労働相に提出した。
 だが「緊急避妊薬についての知識がない」といった意見も寄せられたため、3月20日にCFを始めた。翌日には100万円を超える寄付が集まり、ウェブサイトのコメント欄には「(入手に苦労した)わたしのような人がこれ以上増えないことを祈ります」などの切実な思いがつづられた。
 緊急避妊薬は、コンドームの破損など避妊の失敗や性暴力被害に遭った場合に妊娠を避ける方法。現在はオンライン診療で処方を受けられるが、宅配されるまでに時間がかかるなど課題もある。遠見さんは「身近な薬局で手に入れられるように選択肢を増やしたい」と強調する。
 詳しい情報はCFサイト「レディーフォー」で。(石原真樹)

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