フェイスブック監督委、トランプ氏のアカウント停止を支持 「無期限」は批判

2021年5月6日 21時49分

トランプ前大統領(AP)

 【ワシントン=吉田通夫】米会員制交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(FB)の投稿管理を審査する独立機関、監督委員会は5日、同社が1月にトランプ前米大統領のアカウントを停止した判断を支持すると発表した。ただ「無期限」停止は規約にないとし、6カ月以内に規約に沿う措置をとるよう求めた。

◆権力者に対する投稿管理のモデルケースに

 ツイッターもトランプ氏のアカウントを恒久的に停止。トランプ氏はSNSから締め出された状態で、表現の自由と、権力者による暴力や偽情報の拡散防止の両面から議論になっている。監督委の判断は、SNS運営者による権力者に対する投稿管理のモデルケースになる可能性がある。
 監督委は「違反行為の深刻さと暴力の継続的な危険性を考慮すると、アカウントを停止したことは妥当だ」と判断。一方で「無期限停止」は規約にないなど「曖昧で基準のない罰則」と批判。権力者ら影響力の大きな利用者向けのルール設定や、規約に沿った措置をとるよう求めた。FB側は「監督委の決定を考慮し、明確な措置を決める」としている。
 監督委は、FBによる投稿削除などの措置が恣意的だとの批判を受け、FBが2020年に設置。委員は世界の学識者ら最大40人で、利用者による措置への異議申し立てやFBの対応の妥当性を審査する。
 FBは1月6日の連邦議会襲撃事件を受け、トランプ氏のSNSが暴力を助長する可能性があると判断し、アカウントを期限を設けずに停止。同20日に監督委の判断を仰いでいた。

◆トランプ氏は不満

 トランプ氏は5日の監督委の決定を受け、「腐ったソーシャルメディア企業は政治的な代償を支払わなければならない」と、不満を自身のホームページに書き込んだ。

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