福島第一原発1号機原子炉の注水増 格納容器内の水位低下で

2021年5月7日 16時16分
事故収束作業が進む東京電力福島第一原発。左から1号機、2号機=福島県大熊町で

事故収束作業が進む東京電力福島第一原発。左から1号機、2号機=福島県大熊町で

 東京電力は7日、事故収束作業中の福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)で、1号機原子炉内への注水量を1時間当たり3トンから4トンに増やしたと発表した。格納容器内の水位が低下したことへの対応で、炉内に溶け落ちて残る核燃料(デブリ)の冷却や外部への影響はないという。
 東電によると、1号機格納容器内の水位は7日午前11時11分、底部から高さ92センチにある水位計を下回った。水位がさらに下がると監視が難しくなるため、7日午後0時43分に注水量を増やした。
 2月13日に福島、宮城両県で最大震度6強を記録した地震後、原子炉格納容器内の水位は約1メートル低下。事故時の損傷部分が地震で広がった可能性がある。3月22日にも水位が水位計を下回った際に注水量を増やし、4日後に通常の量に戻した。
 事故でメルトダウン(炉心溶融)した1~3号機では、デブリを冷やすために注水を継続中。3号機でも2月の地震後、原子炉格納容器内の水位が30~40センチ下がったものの、現状では安定している。(小川慎一)

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