政府がインド変異株への警戒強化 入国時、コロナ陰性でも6日間宿泊施設へ ネパール、パキスタンも

2021年5月7日 20時50分
 政府は7日、英国株とは別の新型コロナウイルス変異株が流行するインドと隣国のネパール、パキスタンから入国する人に、入国時の検査で陰性でも宿泊施設で6日間の待機を求めることを決めた。3日目と6日目の検査で陰性なら施設を出られるが、入国後2週間は自宅待機を求める。10日以降の入国者が対象。

◆インド株、免疫から逃れる能力の指摘も

 感染力の強いインド株は「L452R」変異があり、日本人の6割が持つ白血球型の免疫から逃れる能力も指摘される。政府は緊急事態宣言延長と同時にインド株の流入を防ぐ考えだ。
 現在、全入国者に抗原定量検査を行い、陰性でも翌日から14日間、自宅待機を求めている。変異株流行国・地域から入国する場合は、陰性でも宿泊施設での3日間の待機が必要。インドとパキスタンは流行国に指定されていたが、ネパールは対象外だった。

◆高まる市中感染の恐れ

 厚生労働省の統計では、空港と港での検疫で、4月は295人、5月1~6日は95人の陽性が確認された。うちインド、ネパール、パキスタンに滞在歴があった人は、4月は169人、5月は71人。それぞれ、全陽性者の約57%、約75%を占めた。
 国立感染症研究所は国内の検疫で20人、東京都内で1人のインド株感染を確認している。都は6日、都内で新たに5人のインド株感染を確認したと発表。うち4人は渡航歴がなく、市中感染の恐れが高まっている。
 感染研の脇田隆字所長は7日、政府の分科会後に「インド、ネパールなどでかなり広範囲で急速な感染拡大が起きている。ネパールからの帰国者からもインド株が検出されている」と話した。(沢田千秋、藤川大樹、原田遼)

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