1人1問の菅首相会見 本紙記者「再質問に応じて」と要望、結果は…<記者会見詳報>

2021年5月7日 22時07分
 菅義偉首相の7日の記者会見で、内閣記者会の幹事社として最初に質問した本紙は「国民の疑問に答える有意義な質疑となるよう再質問があった場合、応じるようお願いします」と直接、求めた。首相会見は1人1問が原則とされている。この日も、会見の開始前に事務方が注意事項として「追加質問はお控えください」と述べていた。

緊急事態宣言を月末まで延長し、4都府県に愛知、福岡両県を追加することを決め、記者会見する菅首相=7日午後、首相官邸で

 会見に先立ち、本紙を含む内閣記者会の一部加盟社は、回答が不十分だったりした場合は再質問を認めるよう、小野日子ひかりこ内閣広報官に要望していた。会見での本紙の求めに対し、首相は発言しなかったが、フリーランス記者の再質問には応じた。
 記者会見は、菅首相の冒頭発言後、内閣記者会の幹事2社(各社持ち回り制)が順に代表質問した。その後、司会の小野日子内閣広報官が挙手した記者の中から指名。幹事社を含め16人が質問した後、まだ挙手している記者がいたが、58分で打ち切った。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長も同席した。
 記者会見の詳報は次の通り。
【冒頭発言】
 新型コロナ対策本部を開催し、緊急事態宣言の対象地域に愛知県、福岡県を追加し、5月31日まで延長することを決定した。また、まん延防止等重点措置について北海道、岐阜県、三重県を追加し、5月31日まで延長すること、宮城県は5月11日に終了することを決定した。
 新規感染者数は東京、大阪ともにステージ4を大きく超える水準にあり、それぞれの圏域の中心である愛知や福岡においてもステージ4を超えている。感染力が強いとされる変異株も拡大を続けている。このため緊急事態宣言を延長し、ウイルスに対する強い警戒を維持し、改めて対策が必要であると判断した。今回の延長により引き続き負担をおかけする皆さまに深くおわびを申し上げる。
 今後は、高い効果の見込まれる措置を徹底して対策を講じていく。飲食店におけるお酒やカラオケの提供の停止を続け、新たにお酒の持ち込みを制限することを対策に加える。
 長引く感染対策の決め手となるのがワクチンだ。英国では、国民の約半数に1回接種を行ったところだが、一時、1日6万人を超えていた新規感染者数が約2000人まで減少している。私たちが安心した日常を取り戻すことができるかどうかは、いかに多くの方に接種できるかにかかっていると言っても過言ではない。
 私自身が先頭に立ってワクチン接種の加速化を実行に移す。来週より順次、全国の自治体で本格的な接種が始まる。24日からは東京、大阪の大規模接種センターでも始まる。その後、1日100万回の接種を目標とし、7月末に希望する全ての高齢者に2回の接種を終わらせるよう政府としてあらゆる手段を尽くし、自治体をサポートしていく。既に全国の市町村に来月末までの供給量を示しており、月初めまでに約4000万回分をお届けする。
 先日、訪米の際に私がファイザー社と協議した結果、新たに9月末までに5000万回分のワクチンが追加されることとなった。来年分として、モデルナ社やノババックス社と合計2億回分の供給を受けることを前提に協議を進めている。
 来月中を目途に高齢者の接種の見通しが付いた市町村から基礎疾患がある方々を含めて、広く一般の方々にも接種を開始したい。また、ファイザー社との協議において、東京大会に参加する各国の選手団に対し、ワクチンを無償で供与をしたいという申し出があった。各国選手への供与が実現し、安全安心の大会に大きく貢献することになる。
 感染の急拡大の要因とされる変異株について、国内の監視体制を強化し、新たな変異にも常に警戒を行っていく。当分の間、インド、パキスタン、およびネパールからの入国者に3回の検査と、入国後6日間のホテルでの待機を求め、水際対策を強化していく。
 ウイルスとの戦いは一進一退が続いている。また緊急事態宣言の延長かと失望される方も多いかと思う。国民の皆さんに安心できる日々を取り戻していただくため、ワクチン接種の加速化を実行する。感染拡大を何としても食い止める。この2つの作戦に私自身、先頭に立って取り組んでいく。
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