「五輪選手だけ優先はおかしな話」 ワクチン提供話受け、陸上代表・新谷が複雑な心境

2021年5月8日 18時24分
陸上の東京五輪テスト大会を前に、オンラインで記者会見する新谷仁美=8日

陸上の東京五輪テスト大会を前に、オンラインで記者会見する新谷仁美=8日

 陸上女子1万メートルで東京五輪代表の新谷仁美(積水化学)は8日、五輪選手団に米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンが提供されることに関し「アスリートだけが特別と聞こえてしまっているのは非常に残念」と心境を明かした上で「五輪選手だけが(優先)というのは、おかしな話。平等に、どの命も守らないといけない」と強調した。
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 新谷は「自分が(ワクチンを)打たないことで、他の人に危険が及ぶのであれば打つ」との意向を示した一方、副反応を懸念し「正直なところ恐怖もある。打ちたくない気持ちはある」とも述べた。女子5000メートル代表の田中希実(豊田自動織機TC)も「私個人としては(接種は)まだ少し怖い」と率直に語った。
 同100メートル障害の寺田明日香(ジャパンクリエイト)は「(周囲に)感染の不安を与え、負担を強いてしまうことにつながるので、打つ必要性があると考えている」と語り、男子短距離の桐生祥秀(日本生命)は「どういう発言をすればいいのか迷っている自分がいる」と複雑な表情を見せた。
 4選手は9日に東京・国立競技場で行われる五輪のテスト大会に向けた記者会見で発言した。(共同)

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