アフガンで活動 故・中村医師の半生から ドキュメンタリーDVD 23日に上映会 足利市出身・谷津さんが監督、撮影

2021年5月9日 15時15分

住民に語りかける中村哲医師(右から2人目)=2008年3月、アフガニスタンで(PMS提供)

 アフガニスタンで一昨年、殺害された故・中村哲医師の半生をたどったドキュメンタリーDVD「荒野に希望の灯をともす〜医師・中村哲 現地活動35年の軌跡」の上映会が二十三日、足利市朝倉町の足利市民プラザ小ホールで開かれる。撮影と監督を務めたのは同市出身の谷津賢二さん(59)。「暗いニュースが多い今だからこそ、中村先生の言葉や行動から希望を見いだしてほしい」と、来場を呼びかけている。(梅村武史)
 作品は、中村さんが一九八四年にパキスタン北西部ペシャワルの病院へ赴任してからアフガンに拠点を移し、用水路建設を通して砂漠が緑あふれる大地に生まれ変わるまでの三十五年の活動を紹介。中村さんは二〇一九年十二月四日、アフガン東部で武装集団に銃撃され亡くなった。七十三歳だった。
 監督の谷津さんは足利高、立教大卒。民放の報道カメラマンを経て現在、日本電波ニュース社(東京都港区)のカメラマン。開発途上国の取材が主なフィールドだ。
 二十一年間、中村さんを撮影し続け、千時間超の映像記録をもとに中村さんの著作や残した言葉、写真資料などを活用し、約一時間半に編集した。作中に流れる賛美歌「アベ・ベルム・コルプス」は中村さんが愛していたモーツァルトの曲で三女、幸さんの演奏。
 「穏やかだが芯が強い魅力的な人だった。田中正造にあこがれ、いつか渡良瀬川を見てみたい、と語っていた」。谷津さんは中村医師との思い出を振り返る。
 上映は午後一時、同三時からの二回。新型コロナウイルス感染症対策として収容人数を半数に制限し、各回百三十人の定員。入場資料代五百円(高校生以下無料)。
 収益金は中村さんが所属した非政府組織(NGO)「ペシャワール会」と現地で中村医師が設立した「PMS(平和医療団・日本)」に支援カンパする。問い合わせは主催の市民団体「平和ネット@足利」(秋田清共同代表)=電070(5014)0399=へ。

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