<ひと ゆめ みらい>働く女性用バッグ「biz+u」代表・横山加代子(よこやま・かよこ)さん(41)=大田区

2021年5月10日 07時13分

自身のブランドリュックを手にする横山さん=大田区で

 「働く女性が使いやすいビジネスバッグがなかった。ないなら自分でつくろう」
 バッグブランド「biz+u」(ビズユー)を立ち上げ女性向けのビジネスバッグを開発している。会社員とブランド代表の二足のわらじを両立する。
 国産の革素材を使ったリュックは、ノートパソコンだけでなく手帳やスマートフォンなどビジネス必需品が一つに入る。
 持ち手をつけ、リュックだけでなく手持ちバッグにもなり、「フォーマルな場所だとリュックは気になるという人にも使ってもらえる」と見た目にもこだわった。
 老舗カバンメーカー「丸ヨ片野製鞄所」(墨田区)に製造を委託し、職人が丁寧に仕上げている。
 七万円を超える価格にもかかわらず、購入者からは「使いやすい」と好評だ。
 ブランドを立ち上げたのはカバンに悩んでいた自分の経験がある。
 ITコンサルタントとして社外で仕事をすることが多く、トートバッグを愛用していたが、ノートパソコンや大量の書類でいつもぱんぱんに。その重さから肩こりや腰痛に悩まされていた。
 リュックがほしいと思ったが、機能的なものは男性向けばかりだった。
 自分でつくろうと思ったが、どうすればいいか分からず二の足を踏んでいた。
 二〇一五年、長女の出産を機に育休に入った時、いつものように「ビジネスリュックほしいんだよね」とつぶやくと、一緒にいた兄から「おまえさ、何だかんだできない言い訳ばっか言ってるよな。多分一生やらないよ」とピシャリ。
 兄の言葉が心に火をつけた。
 仕事も育児もある。バッグづくりの経験がないなどできない理由ばかり考えていたことに気づいた。
 「自分と同じように悩んでいる人が二十人ぐらいはいるはず。自分がほしいバッグをつくろう」と決意。
 企画書をつくり、インターネットで見つけた「丸ヨ片野製鞄所」に制作を依頼した。工房に何度も通い、試作を重ねた。
 二〇一七年四月、biz+uを立ち上げ、先行販売を兼ねてクラウドファンディングを実施。二カ月で七十個が売れた。
 リュックはその後も改良を続けて使いやすさを追求している。新しい商品の開発も続けている。
 平日は会社の仕事があり、注文処理や発送は週末に対応している。
 「成果を求めるとしんどくなる。一生続けたいのであせらずゆっくりとブランドを育てていきたい」
<biz+u(ビズユー)> 仕事とプライベートの両方で使えるバッグ「トートバッグ&ショルダーバッグ」を開発し、クラウドファンディングサイト「Makuake」で16日午後6時まで支援を募集している。詳細はインターネットで「biz+u」で検索。

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