スーパーマリオの製作者は? 全米の日本好き高校生が競うクイズ大会

2021年5月10日 12時00分

オンライン大会の様子。生徒が「おろおろ」を使った作文を口頭で発表し、判定員が正しいかどうか判断する=ワシントンDC日米協会提供

 米ワシントンで年に一度、全米から高校生が集まり日本語や日本の地理歴史、文化の知識をクイズ形式で競う「全米ジャパンボウル大会」(ワシントンDC日米協会主催)が4月、開催された。新型コロナウイルス禍の中、昨年に続くオンライン大会は運営が進化し、1年間準備してきた高校生らは、将来の夢の実現に向けてそれぞれ難問に挑んだ。(ワシントン・岩田仲弘)

◆デジタル駆使して「進化」

 世界中で、学校への通学や留学が中止を余儀なくされる中、外国語を学ぶ意欲をいかに維持するかは教える側、学ぶ側双方にとって大きな課題だ。
 日米草の根交流の柱として1993年に始まった大会も2年連続でオンライン開催になったが、同協会のライアン・シェイファー会長は「スタッフや教員、生徒らがそれぞれ高いデジタル技術を駆使し、昨年よりも進化した。参加者が例年の通常開催と同じ規模になったことがそれを証明している」と胸を張る。
 今年は全米13州とグアムから36校・202人(70チーム)の生徒が参加。最大10万人が同時に利用できるとされるオンライン・イベントのプラットフォーム「Hopin(ホピン)」を使用し、予選、本選と2日間にわたり約18時間の大会運営に成功した。

◆J-ROCKと村上春樹好きコンビが優勝

リチック・ハルダーさん

 クイズは初級、中級、上級の3部門に分かれ、1校2~3人のチームで対戦。今年も難問ぞろいだったが、生徒らは次々と攻略。特にポップカルチャーが得意で「スーパーマリオシリーズ」の製作者を問う初級の早押しクイズでは「宮本茂」と即答。北海道最古の祭りの名称を答える上級の設問にも1チームが「姥神大神宮渡御祭うばがみだいじんぐうとぎょさい」と正答した。
 上級で優勝したのは、バージニア州のトーマス・ジェファソン科学技術高校のチーム。日本の伝統行事や食べ物に加え、J―ロックが大好きで、その影響を受けて自ら曲作りに励むリチック・ハルダーさん(18)と、村上春樹氏の小説や漫画、神話が大好きなビシャル・カニギチェルラさん(17)のコンビだ。互いに実際に会えないのは不便だったが、それぞれが得意分野を分担して、オンライン上で連絡を取り合いながら準備を重ねた。

ビシャル・カニギチェルラさん

 「燃料電池など化学分野で、将来日本と大きなプロジェクトを組むのが夢」と語るハルダーさんは9月からカリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)、「神経科学に強い関心があり、脳の老化をどうやったら防ぐことができるか、日米で共同研究したい」と語るカニギチェルラさんはペンシルベニア大にそれぞれ進学する予定。2人とも引き続き日本語を学び、日本への留学も目指している。
 決勝ラウンドの模様はジャパンボウルのホームページで視聴できる。

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