日本の感染は「さざ波」 内閣官房参与の高橋洋一氏がツイート、菅首相は「答弁控える」

2021年5月10日 17時41分

高橋洋一氏

 内閣官房参与を務める高橋洋一嘉悦大教授が10日までに、インドや欧米各国と日本の新型コロナウイルス感染状況を比較した上で「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止かというと笑笑」とツイッターで発信した。これを受け10日、野党やインターネット上では「亡くなった人への配慮を欠く」との批判が強まった。菅政権は「高橋氏個人の主張」などとしてコメントを避けた。
 高橋氏は経済・財政政策を担当する参与として、菅義偉首相に助言する立場だ。首相は10日の参院予算委員会で、発言への見解を問われ「個人の主張についての答弁は控える」と述べ、五輪に関しては全く相談していないとも強調した。
 加藤勝信官房長官も記者会見で「個人としての発言」としてコメントを回避。一方で「(コロナで)1万人超が亡くなっている。ご冥福をお祈りし、療養されている方にお見舞い申し上げる」とし、医療や介護の現場で奮闘する関係者に感謝の意を表明した。

高橋洋一氏のツイート

 共産党の志位和夫委員長は「多くの人々が苦しみ命が失われていることへの想像力も、痛みもない人物を、この国の政策決定に関与させてはならない」とツイートし、辞職を求めた。
 批判は政界以外にも広がった。タレントのラサール石井さんはツイッターで「一日で百人以上死んでいるのに『さざ波』というのか。一つ一つが命だ」と非難した。(共同)

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