経団連中西会長退任 リンパ腫再々発、活動に支障出ると判断 新会長に十倉雅和氏

2021年5月10日 19時04分

中西宏明経団連会長

 経団連は10日、中西宏明会長(75)=日立製作所会長=が6月1日の定時総会で辞任して後任の次期会長には住友化学の十倉雅和会長(70)を選任する人事を発表した。

◆4月13日に辞意伝える

 人事は10日の理事会で内定した。中西氏はリンパ腫の再発で昨年7月半ばから入院治療を進めていたが、この4月に再々発。経団連の活動に支障が出ると判断し、同月13日に辞意を伝えたという。今後は治療に専念する。中西氏は2018年5月に会長に就任。来年22年の総会までが任期(慣例2期4年)だった。任期途中での辞任は02年に経済団体連合会(旧経団連)と日本経営者団体連盟(旧日経連)が統合して現在の経団連が発足してから初めて。それ以前は90年に当時の経団連の斎藤英四郎会長が途中で退任した事例がある。

経団連会長に内定し、記者会見する住友化学の十倉雅和会=10日午後、東京都千代田区で

◆十倉氏は「中西路線」を継承

 次期会長の十倉氏はこの日の会見で「中西会長のデジタル改革や脱炭素社会などを掲げた成長戦略の提言の実現を目指したい。(4月15日に会長の)打診を受けたが、『義を貫きたい』との信念でお受けした。政権ともよい距離感を保ちながら対応したい」と述べた。
 十倉氏は11年に住友化学の社長に就任。15年には経団連副会長、19年からは会長の諮問機関の審議員会の副議長として中西体制を支えてきた。住友化学からは米倉弘昌氏(故人)が経団連会長に就任(10年5月27日から14年6月3日)以来、2人目の会長。 (中沢幸彦)

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