<新型コロナ>川崎市内感染「高止まり傾向」 直近1週間の変異株割合74%

2021年5月11日 07時17分

変異株などの状況を説明する岡部所長=市役所で

 川崎市は十日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、直近一週間(三〜九日)の陽性者数は四百四十八人と前週よりも三十人減ったと明らかにした。ただ、感染状況の指標はいずれの項目も、政府の対策分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)の目安に達しており、分科会メンバーで市健康安全研究所の岡部信彦所長は「陽性者数の急な上昇は抑えられているが、高止まり傾向」と指摘した。
 市は、同研究所が県に報告している変異株感染者の状況も初めて独自に公表。主にクラスター(感染者集団)や濃厚接触者を調べたもので、直近一週間は七十三件調べたうちの五十四件が変異株で、変異株が占める割合は74%と前週より6・6ポイント上昇した。直近一週間では研究所分のほかに、市内の病院などが依頼した民間検査機関分で四十九件あったことも報告された。
 岡部さんは、消毒や密を避けるなど基本的な感染対策の徹底を求めた上で、「市内も従来株から変異株に置き換わりつつある。広がりやすさや症状の違い、(陽性者の)年代といった細かい情報は必要。ウイルスの方が変化してきており、注意を緩めてはいけない」とした。
 会議ではこの日から順次、約二百二十カ所の協力医療機関で高齢者へのワクチンの個別接種が始まったことや、三十一日までの国のまん延防止等重点措置の期間延長に伴い、市施設の利用時間を原則午後八時までなどとする運営方針の継続も確認した。
 会議後、福田紀彦市長は「東京への緊急事態宣言後、川崎の中南部は人が多い印象で非常に心配」と記者団に話した。国が目標とする七月末までの高齢者接種完了については、「厳しい目標であることは確か。個別接種も集団接種も会場を増やさないと、とても追いつかない」と述べた。 (安藤恭子)

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