音声で犯罪・事故お知らせ 防災無線よりも速やかに 勝浦署と市が公式アプリで発信

2021年5月11日 07時28分

スマートフォンを手に勝浦署からの音声情報が配信されたことを示す土屋市長=勝浦市役所で

 勝浦市と勝浦署は、市の公式アプリ「かつうらメイト」を使って、市民の身近で発生した犯罪・事故情報を音声で配信する取り組みを始めた。市の防災無線より速やかに発信でき、聞き直しできるメリットがある。警察署が自治体のシステムを利用し、音声情報を配信するのは全国で初めてという。 (山田雄一郎)
 市によると、これまでは勝浦署の依頼を受け、行方不明者に関する情報提供などを防災無線で伝えてきたが、放送文の作成や無線機の操作に時間がかかり、速報性に難があった。かつうらメイトで音声配信することで、ただちに行方不明者について知らせることができ、早期発見につながることが期待される。ニセ電話詐欺が発生した場合も広く注意喚起でき、市や青パト隊(自主防犯隊)のスムーズな巡回が可能になるという。
 音声情報配信のデモンストレーションは四月二十日に勝浦市役所で行われた。かつうらメイトを登録した土屋元(はじめ)市長のスマートフォンに勝浦署から「情報提供のお願いです」と音声が鳴り、「本日『電話de詐欺』の未遂事件が発生しました。…男の特徴は身長一七〇センチ…くろぶちメガネをかけています…新官から勝浦駅方向に徒歩にて逃げました…このような男を見かけた場合は警察に通報してください」と続いた。
 土屋市長は「勝浦署と手を結び、一生懸命に取り組みたい。市民にはぜひ積極的に使ってほしい」。同署の楠原武恒署長も「市民の安全・安心にとても効果がある。場合によっては犯人の検挙情報も入ると思う」と運用に自信を示した。
 かつうらメイトの登録者数は二千七百二十一人(四月十九日現在)で、このうち二百八人が市外の登録者となっている。勝浦市外に転出している人が、かつうらメイトの音声情報を聞いて市内に住む親に連絡し、注意喚起できる利点もある。

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