ごちそうレトルト NISHIKIYA KITCHEN こだわり素材 農家に直談判

2021年4月13日 17時42分

店内のレイアウトは季節ごとに替わる。季節限定品や人気の品が見つけやすい

 ブティックや雑貨店がひしめく自由が丘の一角。ここもおしゃれな雑貨店かと思いきや、店内の棚にはズラーッとレトルトが並ぶ。カレー、スープ、おかゆ、パスタソースなど多種多様で、しかも「ごちそうレトルト」と銘打つ、こだわりの品ばかり。
 「NISHIKIYA KITCHEN」は、宮城県に本社を置くにしき食品のレトルト食品専門店。県外唯一の直営店である自由が丘店には、ひっきりなしに客が訪れ、かごにたっぷり入れて買っていく。
 中でも一番人気は「レモンクリームチキンカレー」(400円)。ビーフカレーなどの定番ではなく、ちょっと目先が変わった一品が人気なのも気になる。「他メーカーとは違う商品を作る店だと認識されているからかもしれません」(同社広報)

カレーの人気トップ3。手前から、レモンクリームチキン、ガーリックシュリンプ、ゴルゴンゾーラビーフ

 にしき食品は佃煮(つくだに)店だったが、次代を見越して脱却を図り、1975年からレトルト食品を手掛け始めた。実は有名食料品店のプライベートブランド商品も開発している。
 「レトルトは便利で手ごろですが、日持ちするのは添加物がいっぱい入っているからと思われがちです。そのイメージを払拭(ふっしょく)したいので、水や塩からしっかりとこだわりました」(同)
 水は必ず浄水器を通し、塩はミネラル豊富な沖縄の「シママース」を長年使用する。
 簡単には手に入らない世界の料理が手軽に食べられるのもレトルトの利点。特にカレーに力を入れて、早くから本格的なインドカレーを研究したが、その際必要な「パニール」(チーズ)と「カレーリーフ」(香辛料)がなかなか手に入らなかった。「ないなら、作ってしまおう」とばかりに農家へ直談判。今も蔵王山麓で生産されている。こうした妥協を許さない姿勢こそが、ファンを増やした秘訣(ひけつ)だ。
 実はこの3月からブランドを一新。店名も「にしきや」から変更し、パッケージもかわいいイラストから、写真入りに変えた。地元・仙台駅前にはイートインの店もオープン。同店の東京進出も待ち遠しい。 (村手久枝)
 目黒区自由が丘2の8の17。11〜19時。無休。オンラインショップもあり。(電)03・6421・2560

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