映画館への休業要請延長に無言の抗議 「科学的根拠に基づく施策を!」「努力あざ笑われた」 

2021年5月11日 22時26分
都庁前で映画館の休業要請に抗議する人たち

都庁前で映画館の休業要請に抗議する人たち

 12日からの緊急事態宣言の延長で、引き続き東京都の休業要請の対象になった映画館関係者からは「劇場はOKなのになぜ映画館だけ…」と曖昧な線引きに不満の声が上がる。11日夕には、東京都庁の前で映画関係者らによるサイレントデモが行われ、約50人が集まった。
 「映画館への休業要請に抗議」「科学的な根拠に基づく施策を!!」。参加者たちは都庁前の歩道に横一列に並び、約1時間にわたって無言のまま、抗議の思いを込めたプラカードを庁舎に向けて掲げ続けた。
 参加した杉並区の平沢真未さん(35)は、外国語映画のせりふの日本語翻訳を仕事にしている。「十分な説明がないまま、映画館に休業要請するのは納得できない。休業しても事業を続けられるよう、十分な補償を出してほしい」と話した。
 都の要請では、12日から「劇場・演芸場」が収容人数を「50%かつ5000人以下」で、時短営業などの対応を取れば営業可能になったが、映画館は休業対象のままだ。
 東京・渋谷のミニシアター「ユーロスペース」支配人の北條誠人さん(59)は「映画館側のこれまでの努力があざ笑われている感じがする」と憤る。映画館ではマスク着用や飲食禁止、換気などの感染防止対策に取り組み、クラスターの報告例もないという。ユーロスペースは1000平方メートル以下で休業の協力依頼の対象。北條さんは座席を半減し、対策を徹底したうえで営業を決めた。「少しでも開けた方が配給会社やプロデューサーに売り上げを還元できる」(松尾博史、奥野斐)

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