<新型コロナ>高齢者ワクチン 川崎市内で集団接種始まる 「予約の仕方考えて」の声も

2021年5月12日 06時58分

集団接種会場でワクチン接種を受ける市民の男性(左)=高津区の高津市民館で(代表撮影)

 川崎市で十一日、七十五歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。初日は市内七区の会場のうち、幸、高津、宮前、多摩、麻生の五区の市民館で行われ、予約した市民ら七百人が接種を受けた。市によると、この日の接種で体調を崩した人は報告されなかったという。十二日以降も「まん延防止等重点措置」が延長され感染拡大が心配される中、接種に安堵(あんど)の表情を見せるお年寄りもいた。 (安藤恭子)
 高齢者施設などへの巡回接種、かかりつけ医など協力医療機関での個別接種も既に始まっており、川崎市による住民接種が本格化した。集団接種が行われた高津市民館には、家族に付き添われるなどした高齢者らが来場。体温測定や医師による予診(問診)を経て、ワクチン接種を受けた。
 接種後、高津区の嶋崎弥栄子さん(78)は「あっという間。痛くなかったです」と顔をほころばせた。「私を含め、年寄りはあまり外に出ない。働き盛りの人を先に接種した方が良かったのではないか」と若い世代への配慮も口にした。
 「後期高齢者なので、コロナにかかったら命が危うい。この数日間どきどきして過ごした」と話したのは同区の無職男性(75)。先月の予約の際には、市への電話が殺到してつながらず、家族で電話とネットを駆使し、二時間がかりで予約できたという。「お父さんラッキーだよって言われたけれど、年寄りにネットは無理。予約の仕方は考えないといけないのではないか」
 コロナ禍で、孫と一年以上会えていないという。「女房の接種も終えてから(会うことを)考える」とほっとした表情を見せた。医師や看護師を含め、二十数人のスタッフで会場運営に当たった市の担当者は、「外国人などコミュニケーションがとりにくい人への多言語案内も、しっかり行いたい」と述べた。
 市によると、七十五歳以上の市民約十五万人のうち三万四千人が五月中に一回目接種を終える予定。これとは別に十七日の週以降、約二万回分のワクチンを個別接種を担う協力医療機関向けに供給できる見通しという。十五日からは、六月一〜二十日に行う集団接種の新規予約を受け付ける。

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