「大和市長が職員にパワハラ」副市長が抗議の辞職 市長「全くの事実無根」と全面否定

2021年5月13日 06時00分
神奈川県大和市の大木哲市長

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  • 神奈川県大和市役所
 神奈川県大和市の金子勝前副市長(64)が4月に任期途中で辞職し、金子氏は理由について、大木哲市長(72)が職員にパワハラ行為を繰り返し、進言しても改まらないため「職員に申し訳なく、抗議の意思を込めた」と本紙の取材に明らかにした。一方、大木市長は「全くの事実無根で遺憾。進言されたことは1度もなく、驚いている」と全面的に否定した。言い分が対立する中、市議会は事実関係を調べる方向で調整している。(曽田晋太郎)
 金子氏は市職員を経て、2018年4月に副市長に就任。金子氏によると、市長のパワハラ行為は4選した19年以降に顕著になり、関係機関との調整が進まず事業が計画通りに進まないと説明した職員を「うそをつくな」と叱責したり、自分の言うことに従わない職員は降格させるとほのめかしたりした。
 職員が萎縮して何も言えない状況になっており、連日市長室で叱責されて精神的な不調で出勤できなくなった職員もいるという。金子氏は「市長に何度も言動を改めるよう進言したが、改善されなかった」と話した。
 市は取材に、大木市長就任後の14年間、職員から市長によるハラスメントの相談はないとした。市長は金子氏の主張について「(金子氏が指摘する)パワハラ行為はしたことがなく、動揺している。職員からの相談がないことが事実無根の裏付けだ」と反論した。「言動を改めるよう進言されたことも1度もなく、平然とうそを言っているのが恐ろしい」と語った。
 首長のハラスメントを巡っては19年に、兵庫県明石市の泉房穂市長が、道路拡幅工事に伴うビル立ち退きの遅れについて市職員に「燃やしてしまえ」などと叱責したことが表面化。泉氏は責任を取って辞職し、出直し選で勝利した。

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