<新型コロナ>「必ずやり抜きたい」と言うけれど…横浜市の高齢者のワクチン接種の新計画、見えぬ実現性

2021年5月13日 07時21分

高齢者向けのワクチン接種計画を説明する林市長=横浜市役所で

 高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの接種を巡り、七月末までに八割の接種を終える計画を示した横浜市。林文子市長は十二日の定例記者会見で「必ずやり抜きたい」と意欲を見せ、副市長をトップとする特別チームを設置したが、実現に向けた具体的な根拠は見えてこない。 (丸山耀平)
 市の新たな計画では、施設入所者を除いた高齢者九十万人の八割を、七月十一日までに一回目の接種完了を見込む。集団接種会場での時間延長による接種回数増、大規模接種会場の設置、個別接種できる医療機関の拡大が柱。
 ただ、医療従事者をどう確保するかや、通常診療への影響を及ぼさないかは不透明。市の試算では、集団接種会場で接種回数を増やす場合、問診を行う医師は現在の八百人から千四百人、接種などを行う看護師は千六百人から二千八百人が必要になる。加えて市内に大規模接種会場を設置するとしており、さらなる医療従事者が必要となる。
 担当者は「医療機関は個別接種もあり、難しい。現在のクリニックを中心とした医師会だけではなく、中核病院や市大病院、勤務医に一層お願いすることが必要」と話す。
 会場を確保できるかも決まっていない。市は記者会見でパシフィコ横浜ノース(西区)や横浜アリーナ(港北区)などを候補に挙げたが、担当者は「検討段階で、打診している状況ではない」と説明した。

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