<華宝塚>役を掘り下げて成長 天華えま(星組)

2021年5月13日 07時38分
 星組公演「ロミオとジュリエット」(東京宝塚劇場で十二日から再開、二十三日まで)は、シェークスピア原作の不朽の名作。ロミオ(礼真琴(れいまこと))とジュリエット(舞空瞳(まいそらひとみ))を中心に展開される愛と死の物語で、ロミオの親友マーキューシオと、死の概念をダンスで表現する「死」の二役を役替わりで演じている。
 どちらの役も「心情的に深いものがある」と解釈、再演を重ねてきた人気ミュージカルだけに「(ファンの)皆さまの求めるものにどれだけ近づけるか」を考えながらも自身の表現を追究して舞台に立つ日々。マーキューシオについては「大人になり切れない少年の背景が見えたら」と話す。「物体がないものを演じるのは初めて」という「死」の役は、物語の随所でロミオに近づき死のイメージを体現するが、「支配するというより寄り添っている『死』になれれば」と言い、「二つの役を掘り下げることで成長できれば」と役と向き合う。
 幼少時からバレエを習いバレリーナをめざした時期もあった。しかし、身長が伸びて、高校生の時に「宝塚という道に挑戦してみたら」と母親に勧められて宝塚を受験、タカラジェンヌへの道が開けた。
 入団十年目で、溌剌(はつらつ)とした人気の男役。「いろんな役に染まれる役者になれたら。愛にもだえる役や、すごい悪役などを演じてみたいです」と、さらなる飛躍をめざす。 (山岸利行)

●● 三つの質問 ●●

 (1)無人島に何かひとつだけ持っていくとしたら?
 −枕です。寝るのは大事。東京公演では自宅で使っているものを東京に送って使ってます。
 (2)「幸せだなあ」と感じるときは?
 −(ファンの)皆さんからいただいた手紙を読んだとき。生きる活力や舞台に対するパワーになります。
 (3)1週間休みがあったら何をしますか?
 −米ニューヨークに行って、ダンスレッスンを受けたり、ブロードウェーで観劇したい。
 ※7月21〜29日、東京芸術劇場プレイハウス(東京・池袋)での星組公演「婆娑羅(ばさら)の玄孫(やしゃご)」に出演予定。
<あまはな・えま>
 (1)出身地=滋賀県近江八幡市
 (2)出身校=近江兄弟社高校
 (3)入団年=2012年
 (4)愛称=ぴーすけ、えりか、ペン
 (5)趣味=舞台・映画鑑賞、ドライブ
 (6)好きな食べ物=母の手料理

関連キーワード

PR情報

芸能の新着

記事一覧