関電美浜3号機が6月下旬に再稼働 運転期間40年超の老朽原発で国内初 高浜1号機の早期再稼働は断念

2021年5月13日 09時04分
関西電力美浜原発3号機=福井県美浜町

関西電力美浜原発3号機=福井県美浜町

 関西電力は12日、4月に福井県の杉本達治知事から再稼働の同意を得た同県の原発3基のうち、美浜原発3号機(同県美浜町)を6月下旬に再稼働させる工程を正式に発表した。一方、テロ対策の特定重大事故等対処施設(特重施設)の設置期限の6月9日までに一時的でも再稼働を目指す方針を発表していた高浜原発1号機(福井県高浜町)については機器の点検のみ行う。再稼働時期は未定となり、運転停止状態が続く。
 美浜3号機では5月20日から原子炉に核燃料を装塡(そうてん)し、検査や起動試験を進める。再稼働すれば、東京電力福島第一原発事故後、運転期間を原則40年と定めた法律下で初めて40年を超えた運転となる。一方、特重施設の完成が期限の10月25日に間に合わないことも発表。工程通り7月下旬に営業運転に入っても、約3カ月後に再び停止する。
 高浜1号機については、原子力規制委員会が営業運転に入るのが不可能な日程で再稼働前の検査を行うことに難色を示したため、当面の再稼働を断念した。5月14日から核燃料を装塡し、機器などの作動確認を行う。設置期限後は核燃料を取り出す。
 高浜2号機は、再稼働に必要な事故対策工事が完了しておらず、再稼働の見通しは立っていない。
 3基とも特重施設の工事は遅れており、作業工程は2019年4月時点で高浜1、2号機で2年半、美浜で1年半遅れていた。関電は現時点の完成時期を未定としており、期限後の停止はいずれも長期化する可能性が高い。(今井智文)

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