<新型コロナ>42歳の茨城・城里町長が余剰ワクチンを接種「私は町営診療所の開設者」

2021年5月13日 22時17分
ワクチン接種に「問題はなかった」とする上遠野修町長

ワクチン接種に「問題はなかった」とする上遠野修町長

 茨城県城里町しろさとまち上遠野かとうの修町長(42)ら町三役が4月下旬、医療従事者ら対象の新型コロナウイルスワクチンの接種を受けていたことが分かった。上遠野町長は13日、記者会見し「医療従事者のキャンセルがあったので接種を受けた。私は町営の診療所の開設者で、医療従事者に準じる立場だ」と弁明した。

 ◆「予約のキャンセルが発生したので」

 キャンセルが出た際に備えて接種対象となる職員のリストを、事前に作成していたことも判明。実際の接種もリストに則って行ったと説明。町長、副町長、教育長の優先順位は最も低かったという。
 町によると、医療従事者の接種は4月26、28日に、民間医療機関や町営の診療所などに勤務する医師や看護師ら162人を対象に実施された。予約のキャンセルが発生したため対象外だった民間医療機関の一部職員にも拡大。それでもワクチンの余剰があり、三役に加え、町のワクチン接種チームの職員9人の計12人が接種した。
 上遠野町長は「国もワクチンを廃棄するぐらいなら、65歳以下の人でも接種してよいと判断している」と述べた。近く2回目の接種も受けるという。

 ◆町民「町長が先走ったのは問題」「廃棄するぐらいなら打った方が」

 町民からは賛否の声があった。男性会社員(61)は「ワクチン不足が深刻な中で町長が先走って接種したのは問題。リストには高齢者を入れるべきだ。せめて接種したことを町民に報告すべきだったのでは」。今瀬俊則さん(76)は「町長も望んで接種したのではないでしょう。余剰分を廃棄するぐらいなら打った方がいい。立場を利用しているとは全然思わない」と話した。

 ◆厚労省「余った分は無駄なく使って」 ただし首長含む規定はなし

 厚生労働省健康課予防接種室の担当者は「余った分は可能な限り無駄なく使うことが望ましい」と話し、医療従事者や65歳以上の高齢者などが優先されるとした。「会場で受付を担当する職員や接種した人を見守る看護師なども対象となる」とするが、町長など首長が含まれるかは規定はないという。(出来田敬司)

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