ネット弱者の高齢者狙うワクチン接種の便乗詐欺が多発 変わるだまし文句「予約代行する」

2021年5月14日 06時00分
 新型コロナウイルスワクチンの高齢者への接種が本格化する中、ワクチン接種を巡る便乗詐欺が疑われる相談が相次ぎ、消費者庁が注意を呼びかけている。ネット弱者として苦しむ高齢者につけ込むだまし文句は、接種事業の進捗しんちょく状況に応じて巧妙に変化しており、今月に入り「接種の予約を代行する」との文言が出始めているという。
 だまし文句は、医療従事者への先行接種が始まった2月は「お金を払えば接種できる」、3月に「優先接種できる」、5月ごろからは「接種の予約を代行する」に変化しているという。
 同庁によると、2月~今月12日にワクチン接種を巡り、詐欺が疑われる相談は92件あった。
 今月に入ると、滋賀県の40代男性宅には「予約が取りづらいので代行します」と市職員を名乗る男が訪れたほか、福岡県の80代女性宅には業者を名乗る女から「お金を払えば代行し、必ず接種できる」と電話があった。いずれも被害はなかった。
 警視庁によると、4月30日には、東京都新宿区内の60代の男性宅に区職員を名乗り「コロナの予防接種はいつにしますか」と電話があった。区の職員は「予約受け付けの電話をこちらからすることは原則ない」と話す。
 国民生活センターのワクチン詐欺専用の消費者ホットラインは、電(0120)797188。受付時間は午前10時~午後4時。(井上真典)

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