ミャンマー国軍拘束のジャーナリスト北角裕樹さん解放、14日夜に帰国へ 健康状態に問題なし

2021年5月14日 13時15分
北角裕樹さん(本人提供)

北角裕樹さん(本人提供)

 【バンコク=岩崎健太朗】クーデターを起こしたミャンマー国軍に批判的な情報を発信し、「虚偽のニュース」を広めたとして当局に拘束されていたフリージャーナリスト北角きたずみ裕樹ゆうきさん(45)が14日、解放された。4月18日に最大都市ヤンゴンの自宅から連行されて以来、26日ぶり。関係者によると、健康状態に問題はない。
 国外退去処分になったとみられ、ヤンゴンの国際空港から14日夜に成田空港に到着する見通し。
 国軍の最高機関「国家統治評議会」は13日、国営放送を通じ「市民不服従運動や暴動を支援して法を犯したが、これまでの両国の友好関係と、今後の関係のため訴追は終了する」と発表。ミャンマー国民和解担当日本政府代表の笹川陽平日本財団会長からの「要請を重視した」と伝えた。
 北角さんは元日本経済新聞記者で、ミャンマーで日本語情報誌の編集長を経て、フリーで活動。虚偽情報の流布と入国管理法違反の罪で起訴され、ヤンゴン市内の刑務所に収容されていた。2月26日にも抗議デモ取材中に一時拘束されたが、その後も市民の抵抗の様子などをフェイスブックや日本のメディアを通じて発信していた。
 現地では国軍の情報統制が続き、人権団体によると報道関係者ら80人以上が訴追対象となり、40人以上が拘束中。12日には、民間放送「ビルマ民主の声(DVB)」の記者が禁錮3年の実刑判決を受けた。北角さんと同様、クーデター後に改正された刑法によって起訴され、初の有罪判決となった。

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