「ワクチン接種完了したら、屋内でもマスクなしOK」 バイデン米大統領「通常の生活に」

2021年5月14日 10時46分
新型コロナウイルスのワクチンのサンプル(米ファイザー提供)

新型コロナウイルスのワクチンのサンプル(米ファイザー提供)

 【ワシントン=吉田通夫】米疾病対策センター(CDC)は13日、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した人は、屋内を含めて原則マスクを不要とする指針を発表した。接種が進み新規感染者も減少しているためで、対人距離の確保も必要ないとしている。
 バイデン大統領は13日に演説し「私たちは経済を再建し、生活を取り戻し、通常の生活に戻る」と主張した。
 CDCは、規定回数のワクチン接種を受けてから2週間以上を経過した人は「パンデミック(世界的大流行)前の活動を再開してよい」として、公共交通機関や空港や駅などを除いてマスク着用を不要とした。4月下旬には屋外でのマスク不要の指針を発表したばかりで、矢継ぎ早の規制緩和に米国内でも「多くの専門家や政治家らを驚かせた」(ニューヨーク・タイムズ紙)と報じられた。
 米国内の12日の新規感染者数は週間平均で約3万5000人と人口差を考慮しても日本の2倍に上る。しかし、ワクチン普及とともに減少傾向は顕著で、昨年9月以来の水準になった。接種者の行動規制を緩和して接種を促す狙いもあり、バイデン氏は「ワクチンを打つか、マスクをするかだ。ワクチンを打とう」と呼び掛けた。
 政権は7月4日の独立記念日までに成人の7割が新型コロナウイルスのワクチンを少なくとも1回接種し、1億6000万人が接種を終える目標を掲げる。13日時点では18歳以上の6割弱が少なくとも1回は接種し、全人口の35・8%に当たる1億2000万人が規定回数の接種を終えた。
 ただ、米国内にはワクチン接種に反対の声も根強く残る。接種を終えたことを証明する「パスポート」導入もないままの大幅な規制緩和に、感染の再拡大を心配する声も上がっている。

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