聞こえない人にも人形劇 聴覚障害者ら活動、川崎の劇団 江戸川で来月12日公演 

2021年5月14日 07時26分

人形劇「河の童」の公演風景=現代人形劇センター提供

 耳の聞こえない人と、聞こえる人が一緒に活動するプロの人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(川崎市)が六月十二日、江戸川区の小松川さくらホール(小松川三)で「河(かわ)の童(わっぱ)」を上演する。二〇一八年の初演以来、北海道から九州まで全国で演じてきた作品だが、東京二十三区内では初公演となる。
 劇団は一九八〇年に公益財団法人現代人形劇センターが企画して結成された。手話や表情で言葉を伝える聴覚障害者の感性を取り入れ、新しい人形劇の創造を目指している。
 「河の童」(脚本、演出・立山ひろみ)は、河童(かっぱ)と人間との遭遇がさまざまなドラマを生み出していく内容で、「共生」の本質に迫る。せりふはほとんどなく、身体表現や字幕を使用。生演奏など感覚で楽しめる表現を取り入れ、障害の有無や年齢に関係なく、多くの人が楽しめる作品を目指している。
 二十三区での初上演を主催する現代人形劇センターの制作担当者は、「江戸川での公演を通じて劇団の活動を広く知ってもらい、さらに東京の人に観劇していただける企画ができれば」と期待している。
 せりふが少なく飛沫(ひまつ)が飛ぶリスクは低い公演だが、通常より少ない百五十に席を減らし、来場者にマスク着用をお願いするなど、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底する。
 午後一時半開演。中学生以上千円、小学生以下五百円。申し込み、問い合わせは、現代人形劇センター=電044(777)2228=へ。
  (井上幸一)

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