25棟、生活保護の宿泊341人 火災から6年、川崎区の簡宿減少

2021年5月14日 07時37分
 十一人が死亡した川崎市川崎区の簡易宿泊所(簡宿)火災から十七日で六年がたつ。市はこの日を前に十三日、火災のあった日進町地区を含む同区の簡宿の状況について公表した。
 市によると、同区の簡宿の数は火災が起きた二〇一五年の四十九棟から今年三月末時点で二十五棟に半減。宿泊している生活保護受給者は火災当時、千三百四十九人だったが、同時点で三百四十一人となり、前年からも三十五人減った。三百四十一人のうち六十五歳以上の高齢者が二百五十七人と75%を占めた。
 市は、アパートへの転居支援に加え、経営者の高齢化による廃業も進んだ結果、宿泊者が減ったとみている。六年前の火災では、出火元は三階部分を違法に増築していた。市によると、今も耐火基準を満たしていない簡宿はあるというが、「宿泊受け入れは一、二階に限定するよう、各簡宿に指導している。今いる人たちは、安全な所で暮らしている状況と理解している」(まちづくり局)としている。 (安藤恭子)
<川崎簡易宿泊所火災> 川崎市川崎区日進町で2015年5月17日未明、簡易宿泊所2軒が全焼し、宿泊者11人が死亡した。市消防局は「何者かが放火」との調査結果を公表した。

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