<ひとキラリ>今春ボクシング世界ユース優勝 習志野高出身・堤麗斗(れいと)選手

2021年5月16日 07時16分

ボクシングの世界ユース選手権ライト級で金メダルを獲得した堤麗斗選手=習志野市役所で

 習志野市立習志野高校を今春卒業した、ボクシングの堤麗斗(れいと)選手(18)=東洋大1年=が、ポーランドで4月に開催された世界ユース選手権ライト級で金メダルを獲得した。同大会で日本人初の金メダリストとなったのは、2016年に制した兄の駿斗(はやと)選手(21)=東洋大4年=だった。続くコロナ禍で不自由な練習を強いられているが、堤選手は「目標は(24年の)パリ五輪での金」と見据える。(保母哲)
 兄の影響で、小学五年からボクシングを始めた堤選手。U−15全国大会では四年連続の優勝を果たした。高校一年のときはインターハイ(全国高校総体)、国民体育大会(国体)、全国高校選抜大会、二年ではインターハイ、国体で優勝し、「高校五冠」を達成。アジアユース選手権でも優勝した。
 続く全国高校選抜大会など主要な大会は、コロナ禍で中止。学校などでのトレーニングもほとんどできない状態が続いている。このため主要なトレーニング場所となっているのが、千葉市内の自宅。父親が手作りしてくれた専用の練習部屋があり、兄と共に汗を流している。
 世界ユース選手権は当初、昨年十一月に開催予定だったが、コロナ禍で延期となり今年四月に開催された。身長一六五センチ、体重六〇キロ。サウスポーで、自らの長所を「踏み込みの早さ」と評する堤選手。準々決勝で右手の甲の部分を負傷したものの、頂点まで勝ち上がった。各階級の優勝選手から唯一選ばれる最優秀選手としても表彰された。
 コロナ禍でトレーニングが制限されるなど、ボクシング界も厳しい状況が続いている。「必要最低限なトレーニングしかできないが、フィジカルを徹底的に鍛えている」。当面の目標は今年十月の世界選手権。そしてパリ五輪を目指す。
 習志野高校ボクシング部時代を振り返り「進歩したのはスタイル。入部当時はファイターだったけど、試合相手により変えることができるようになった」。一番の思い出を尋ねると、「部の仲間と、同じ目標に向かって頑張ったことです」と笑顔を見せた。
 堤選手は今月十三日、市役所に宮本泰介市長を訪ね、世界ユース選手権での優勝を報告。帰国後、前日までホテルで隔離生活をしていたという。宮本市長は「自分が思い描く夢に向かっていってほしい。勝つことも大切だが、勝つことだけが人生ではない。結果を受け止め、前に進むことが大切」と話しながら、今後の活躍に期待していた。

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