<各駅停車>どこまで続く、我慢

2021年5月16日 07時17分
 新型コロナウイルスの感染者数を抑えるための各種自粛要請が続いている。「短期集中」としていた緊急事態宣言も結局は月末まで延長。問題なのは、ほとんどの人がこれを意外と感じず、「やっぱり」としか思えなくなっていることではないだろうか。果たして五月で終われるのかさえ疑問だ。
 出口が示されないまま繰り返される「正念場」という言葉の重みが失われている。そうこうしているうちに感染力の強い変異株が広がり、不安は増している。
 ところで、コロナ後の世界経済を予測する「K字回復」という言葉を最近よく耳にする。成長に転じる国と下降を続ける国との格差が「K」の字のように広がるというのだ。経済を回復軌道に乗せているのは、ワクチン接種が進んでいる国だという。
 格差は業種によっても広がっている。今の日本を支えているのは、国民の「我慢」と「忍耐」だ。ある飲食店の店主は「他の国だったら暴動になっている」と自嘲気味に吐き捨てた。 (渡部穣)

関連キーワード

PR情報

埼玉の新着

記事一覧