大型連休 富士山での遭難多発 県警「コロナ禍の登山注意を」

2021年5月17日 07時18分

大型連休中に山岳遭難が多発した富士山=伊豆の国市で(2月撮影)

 富士山をはじめとする静岡県内の山で、山岳遭難事故が増加している。県警によると、今年の大型連休期間(四月二十九日〜五月九日)の事故は計八件。一件だった昨年同期から大幅に増えた。新型コロナウイルスの影響で屋外でのレジャーを楽しむ人が増える中、県警は注意を呼び掛けている。
 八件のうち、富士山の事故は四件と半分を占めた。いずれも滑落事故で、三日に埼玉県の男性が滑落した事故では、右足骨折の重傷を負った。
 富士宮市富士山世界遺産課によると、富士山五合目までつながる富士山スカイラインが四月末に開通したが、現在はまだ冬季中に当たり、五合目より上の登山道は閉鎖されている。
 例年、この時期は登山道に雪が残っているといい、県警は「閉鎖期間中の登山はやめてほしい」と危険を周知している。
 日本山岳ガイド協会認定ガイドの唐橋佳代子さん(50)=静岡市清水区=は、コロナ禍で自宅で過ごす時間が多くなったことで体力が低下していることや、一部の山小屋が閉まり、緊急時に避難できないことを挙げ「いつも以上に難易度が上がっている」と指摘する。
 今後、本格的な夏山シーズンでは、密を避けたレジャーとして登山に挑戦する人が増えるとの予想もある。唐橋さんは「十分な装備と下調べが必要。経験者の人も普段よりレベルを下げ、安全に楽しんでほしい」と話した。 (板倉陽佑)

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