コロナワクチン大規模接種、課題も…トラブル回避策は「ワイドショー見て考えた」

2021年5月17日 21時35分
報道公開された自衛隊東京大規模接種センターのワクチン接種会場=東京都千代田区で

報道公開された自衛隊東京大規模接種センターのワクチン接種会場=東京都千代田区で

 新型コロナワクチン大規模接種センターの予約受け付けが、17日から始まった。対象となるのは、首都圏1都3県と関西3府県の高齢者。円滑な運営のため、予約受け付けを段階的に広げるなどの対策を取るが、自治体接種との二重予約などでの混乱をどう防ぐか、課題は少なくない。
 防衛省統合幕僚監部(統幕)の担当者によると、各自治体はさまざまな予約システムを使っており、大規模接種で用いる自衛隊のシステムとの連結は難しい。担当者は「(どちらで予約するか)国民の良識にお願いしたい」と話す。
 自治体の接種では予約システムのトラブルも相次ぐ。自衛隊はシステムダウンを防ぐため、予約の分散を図り、開設当初は1日の接種人数も目標の半分に絞った。統幕の担当者は「テレビのワイドショーを見て何が批判されるのか考えた。システムがパンクすることへの市民のストレスが大きいのではないか」と話す。
 予約は電話での受け付けも検討されたが、各地の自治体でつながりにくい状態が続いたためネットに限定した。担当者は「ワクチン接種の基本は市区町村で、われわれはその後押し。使命は広く早く国民に提供すること」と述べ、目的はあくまで接種者数の底上げだと強調した。
 ワクチンを無駄にしない努力も必要だ。ワクチンは1瓶で数人分を打てるため、大規模接種センターではその日夕方に訪れる人が少なくなるなどした場合、接種ブースを減らして使い切りたいという。
 キャンセル待ちなど当日予約も検討するが、担当者は「それによって密になることも避けたい」とし、予約なしで来た人などへの対応を含め「バランスを考えていく」と話している。(星野恵一)

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