東京・神奈川の57棟で腐食や劣化 八王子の階段崩落「則武地所」施工の木造アパート

2021年5月17日 21時17分
階段が崩れて住民の女性が転落死したアパート=東京都八王子市で

階段が崩れて住民の女性が転落死したアパート=東京都八王子市で

 東京都八王子市のアパートで外階段が崩落し住民が転落死した事故で、施工した建築会社「則武地所」(相模原市)が都内と神奈川県内で手掛けた木造アパートのうち57棟で、外階段などの腐食や劣化が確認されたことが、同社の代理人弁護士への取材で分かった。すぐに崩落の危険性はないが修理や点検が必要だとして、同社は物件所有者らに対応を求めたという。
 同社については、国土交通省も2010年4月以降に完了検査を受けた2階建て以上の共同住宅の施工状況を調査中。神奈川県内(相模原市62、厚木市16、大和市13など)と都内(八王子市30)など計166棟が対象で、関係者によると、既に八王子市内の5棟と厚木市内の1棟の階段の接続部分で腐食などが確認されたという。
 代理人弁護士によると、同社役員が目視で点検。主に相模原市内の物件など57棟の外階段や踊り場、共用廊下などで防水が不十分な箇所や腐食を確認し、所有者に修理や点検を行うよう文書で注意喚起した。
 同社は13日付で、横浜地裁相模原支部に自己破産を申請した。弁護士は「則武地所の施工だと知らない所有者もいる可能性があり、注意喚起のために点検した」と説明した。
 事故は4月17日、八王子市南新町のアパートで、3階に住む無職大手里美さん(58)が階段を上っていた際、踊り場と2階通路をつなぐ鉄製階段が崩れ、大手さんは転落して外傷性脳挫傷で死亡。踊り場に使われていた木材の腐食が原因とみられ、警視庁は同社を業務上過失致死容疑で家宅捜索し、調べている。

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