拘束した若者を「人間の盾」に ミャンマー国軍、北西部の町制圧 

2021年5月17日 22時45分
 【バンコク=岩崎健太朗】ミャンマー国軍は、戒厳令を発令した北西部チン州の町で、武装した住民による防衛隊を迫撃砲などで攻撃し、多数の死傷者が出ているもようだ。地元メディアによると、国軍は拘束した若者らを「人間の盾」に使い、町を制圧した。
 山岳地帯にある人口2万人ほどのチン州ミンダットでは12日ごろから、住民の防衛隊が国軍側と戦闘状態に入った。国軍は13日夜に戒厳令を発令し、ヘリからの攻撃に加えて数百人を増派。15日に町の中心部に進む際、拘束した若者ら十数人を「人間の盾」として反撃を封じた。
 防衛隊は山岳部に退却し、軍が町を占拠。負傷者は手当てを受けられず、兵士が女性を暴行したとの情報も流れた。ジャングルに逃れた住民も多いという。在ミャンマー米国大使館は「直ちに民間人への兵器の使用停止を」と警告した。
 チン州では4月に複数の町の住民が「チンランド防衛隊」を結成。狩猟銃などで応戦しているが、国軍側は迫撃砲や擲弾発射機などで一掃を図っている。16日以降も別の町で戦闘が続き、10人以上の死者が出ているもようだ。

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