入管難民法改正案の採決見送りに「国を持たない世界最大の民族」クルド人も歓迎の声

2021年5月18日 22時01分
入管難民法改正に反対をアピールするクルド人たち =4月、埼玉県川口市で

入管難民法改正に反対をアピールするクルド人たち =4月、埼玉県川口市で

 入管難民法改正案の採決見送りを受け、埼玉県川口市や蕨市に約1500人が暮らすクルド人たちからも歓迎の声が上がった。
 クルド人は「国を持たない世界最大の民族」と呼ばれ、トルコなどで弾圧の対象とされている。
 「家族の命に関わる問題だった。反対の声を上げてくれた人たちに感謝したい」。妻と子ども3人の一家5人が仮放免というトルコ出身のクルド人の男性は、ほっとした様子で語った。
 クルド難民への支援組織によると、クルド人などトルコ国籍者の難民認定率は2018年に世界で約46%だが、日本ではまだ1人も認定されていない。
 この男性は、親族がトルコでクルド独立運動に参加し、危害が及ぶのを恐れて短期滞在の在留資格で04年に来日。これまでに難民認定申請を4回してきたが、認められていない。この間に2年近く入管施設に収容されていた。
 川口市では先月下旬、クルド人約60人が強制送還の可能性が高まるとして、同法案への反対を支援者たちとアピールした。男性は「送還されれば監視や拘束が待っている。日本政府は外国人の扱いを見直し、難民認定してほしい」と求めた。(近藤統義)

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