<コロナ緊急事態>学力格差や遅れに不安 休校延長で広がる教育支援

2020年4月28日 02時00分

鹿島高付属中学での遠隔授業の様子=鹿嶋市で(同校提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大により、県内の学校で休校期間が長引いていることから、児童や生徒の学習をネットを使い支援する取り組みが一部で始まっている。境町は、全児童生徒にタブレット端末を貸し出すことを決めた。ただ、県内全体で同様の取り組みをしているわけでもなく、学力の格差や遅れを懸念する保護者の声は根強い。 (水谷エリナ)
 今春に開校したばかりの県立鹿島高校付属中学校(鹿嶋市)では一年生四十人の学習を支援しようと、十五日から遠隔授業を始めている。
 園部晃嗣教頭によると、生徒には一人一台ノート型パソコンが貸し出されており、自宅で授業のオンライン配信を受けている。学校で授業をする教員とやりとりしたり、チャット機能で質問したりできる。
 授業は国語、数学、英語、理科、社会、保健体育の六教科。パソコンの使い方を指導した上で、教科書に沿った四十五分の授業を一日に四コマ実施している。
 境町は、休校を五月末まで延長することを決めたのに伴い、全七小中学校の児童・生徒千八百八十人が、自宅でネットを活用して授業の動画などが視聴できるようにする。
 タブレット端末のほか、端末をネットに接続するためのWi-Fi(ワイファイ)ルーターとセットで、全員に連休明けに貸し出す予定だ。鹿島高付属中のようなオンライン授業も検討している。
 一方、こうした動きは県内全てには行き届いておらず、教育の格差につながる恐れもある。
 小学校一年生の孫がいる常総市の女性(60)は「本来なら学校に慣れてくるころだけど、まだ数日しか通えていなくて、体力をつけるところから始めないといけない」。その上で「学力の格差ができてしまうのも心配だ」と不安視する。
 小学校三年生の娘がいるつくば市の主婦(46)は「六月から学校再開できる見込みもない。漢字はプリントで書いて覚えられるけど、算数は解き方を教わらないと難しい」と話した。

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