当初は真っ向から関与否定も…田中事務局長の発言の変遷 愛知県知事リコール不正

2021年5月19日 14時08分
 田中孝博容疑者(59)は、アルバイトによる大量署名偽造疑惑が発覚した当初、事務局を含む自身の関与を真っ向から否定していた。4月下旬以降は、本紙の取材に業者への名簿書き写し作業の依頼を認めるなど、発言は変遷した。
 本紙が疑惑を報じた2月16日の会見で、「事務局として発注していない。依頼もしていない」「(偽造署名が)妨害目的で紛れ込まされたと思う。事務局の責任はない」と話した。活動団体の収支報告書を愛知県選管に提出した3月30日の会見では「個人の関与については警察が捜査している真っ最中なので(回答を)控える」と言葉を濁した。
 4月下旬の本紙取材には、書き写し作業について「依頼した」と認め、理由を「予定通り署名が集まらず焦っていた」と語った。一方、偽造の認識については「なかった。名前を書き写した後にあらためて、本人から署名を集めるつもりだった」「マンパワーがあれば可能だと思った」と主張した。
 田中容疑者の名前が書かれているバイト募集の発注書については、一貫して「(名前を)書いていない」と否定。事務局幹部だった山田豪・元常滑市議が「田中事務局長から指示された」と認めた指印偽造への関与については、「弁護士から(答えないように)言われている」と口を閉ざした。

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