<新型コロナ>公園遊具 使用禁止広がる 県内、子どもの密集・密接警戒
2020年4月27日 02時00分
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、県内で公園の遊具の一部を使用禁止にする動きが広がっている。子どもにとっても不便な日々が続いている。 (水谷エリナ)
晴天の二十六日、つくばエクスプレス(TX)つくば駅(つくば市)近くの公園では、多くの親子連れがボール遊びをしたり、レジャーシートを敷いて弁当を食べたりしていた。ジョギングや散歩をする人の姿もあった。
大清水公園では、滑り台がオレンジ色のネットに囲まれ、遊具の使用禁止を知らせる看板が設置してあった。娘(3つ)と訪れていた市内の大学教員の男性(46)は「遊具を囲ってあるのは親切。子どもも新型コロナのことは分かっているみたいで、使えなくても何となく納得しているみたいだ」と話した。
松見公園では、滑り台などがついた複合遊具に「あぶない!はいってはいけません」と書かれた赤いテープが巻いてあった。孫(3つ)と来ていた常総市の無職女性(60)は「子どもが使うと親もそばに来て密集してしまうので、使えないのはしょうがない」と理解を示した。
市公園・施設課によると、使用禁止となったのは市内の公園百二十八カ所で、滑り台、砂場、ジャングルジムなど二百十六の遊具。土日に多くの子どもが集まり、市民からも心配する声が出ていた。市は二十三日以降に順次、閉鎖作業を進めている。
水戸市は十七日から、駐車場があり、市内外から利用者が集まる千波公園など市内の公園・緑地五カ所のすべての遊具を使用禁止としている。遊具に張り紙をし、使用停止を知らせている。
日立市は遊具の使用を停止していないが、駐車場があるなどし、人が集まりやすい公園六カ所に立て看板を設置。密集や密接を避け、手洗いやアルコール消毒液の使用などを呼び掛けている。
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