契約協議中も含めてワクチン5億6400万回分確保 配送本格化

2021年5月22日 06時00分

新型コロナウイルスワクチンのサンプル(米ファイザー提供)

 政府が確保した新型コロナウイルスワクチンは契約協議中も含めて5億6400万回分に上る。自治体は接種体制を整えつつあり、今月から市区町村向けの配送が本格化している。
 米ファイザー製は年内に1億4400万回分が日本に届く。菅義偉首相が訪米時、同社最高経営責任者(CEO)と電話協議した5000万回分の追加供給も正式に契約を取り付けた。
 ファイザー製は1箱195瓶入り。4月半ば以降、1瓶から6回接種できる注射器が普及し始め、接種人数が増えた。全国の医療従事者480万人が2回接種する分(8600箱)は、今月半ばに国内での配送を終えた。これを受けて高齢者向けの配送が大幅に増えるため、今月下旬からは2週間ごとに1500万回分を超える量が、各市区町村指定の場所に配送される予定だ。
 内閣府によると、ファイザー製のうち1億回分は6月末までに届く。担当者は「配送を希望する自治体が、予定以上に多い。大型連休後、各地の接種体制が徐々に立ち上がっており、大量の在庫があるような状況ではない」と話す。
 米モデルナ製は4月末から国内に到着している。都市部の大規模接種会場などで使用される見通しで、政府は同社と5000万回分の追加供給について協議中だ。
 政府は新たな調達先として、米ノババックス社とも協議を進める。国内での生産、流通を担う武田薬品工業によると、現在、200人を対象に国内治験を実施中で、年内の承認申請を目指している。(沢田千秋)

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧