水戸市 あす中核市へ 保健所を新設 2600事務権限移譲

2020年3月31日 02時00分

新設される水戸市保健所=水戸市笠原町で

 水戸市は四月一日、政令指定都市に次いで事務権限が拡大する中核市になる。それに伴い、市内を管轄する市保健所(笠原町)が新設され、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、移行直後から対応を迫られる。(松村真一郎)
 中核市は、県から市に約二千六百の事務権限が移譲されることで、地域の実情に合った施策や窓口の一元化による事務処理の効率化が期待される。
 人口二十万人以上が指定要件で、水戸市は二〇一五年三月の市議会で、高橋靖市長が中核市移行を表明。昨年六月に県議会が同意、十一月に政府が指定に関する政令を公布し、正式に決まった。県内での指定は、水戸市が初めてとなる。
 中核市移行により、県水戸保健所から独立する形で、市保健所が隣接する建物に設置される。市保健所は水戸市だけを管轄し、県水戸保健所は県中央保健所に改名し、小美玉市、笠間市、茨城町、大洗町、城里町がエリアになる。
 水戸市保健所は、市保健センターが担っている予防接種や休日夜間緊急診療所の役割を引き継ぐほか、市内の飲食店や宿泊施設の営業許可、感染症や食中毒発生時の原因調査ができるようになる。
 新型コロナの対応については、市保健所に帰国者・接触者相談センターを設置。市内の医療機関や感染の疑いがある市民からの相談に応じる。市保健所に勤務予定の職員は現在、研修を受け、手順を確認して準備を進めているという。
 また、市動物愛護センター(河和田町)も新設され、犬や猫の保護、動物愛護の啓発活動にも取り組む。

◆水戸市の中核市移行までの主な経緯

2015年3月 市議会で、高橋靖市長が中核市移行を表明
  19年3月 市議会で中核市指定の申し出を議決、県に申し出の同意について申し入れ
     6月 県議会で申し出の同意について議決、県が申し出に同意
     8月 総務大臣に中核市指定の申し出
    11月 「中核市の指定に関する政令」公布
2020年4月 中核市移行

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