一橋徳川家、長久保赤水関係資料 国重文指定へ 文化審議会答申

2020年3月25日 02時00分

一橋徳川家関係資料「(書)〔誠〕徳川慶喜筆」(県立歴史館提供)

 国の文化審議会は、「一橋徳川家関係資料」(県立歴史館保管)と「長久保赤水関係資料」(高萩市歴史民俗資料館保管)を、新たに重要文化財(美術工芸品)に指定するよう文部科学相に答申した。夏には答申通り指定される予定。県内の国指定重文(美術工芸品)は四十七件、うち歴史資料は三件になる。
 一橋徳川家は田安、清水両徳川家とともに御三卿と称され、十一代将軍家斉、十五代将軍慶喜を輩出した。資料は、文書・記録四千十七点、書画・典籍二百二十四点、器物四百六十点、写真十四点の計四千七百十五点。家政や所領経営、幕政への関与などをうかがうことができ、江戸時代の政治史、文化史などの研究に価値が高いとされた。
 長久保赤水(一七一七~一八〇一年)は高萩市出身の水戸藩の儒学者で、緯度を記した日本図「改正日本輿地(よち)路程全図」などで知られる。資料は、地図・絵図八十四点、文書・記録二百七十九点、典籍二百七十四点、書画・器物五十六点の計六百九十三点で、江戸時代中後期の文化史、地図史の研究に学術価値が高いとされた。(鈴木学)

長久保赤水関係資料「改製日本分里図」(高萩市教育委員会提供)

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