ベラルーシ、旅客機を強制着陸させ反体制派記者を拘束 EU委員長「常軌を逸した振る舞い」

2021年5月24日 10時57分
ルカシェンコ政権に批判的なジャーナリスト、プロタセビッチ氏(ロイター=共同)

ルカシェンコ政権に批判的なジャーナリスト、プロタセビッチ氏(ロイター=共同)

  • ルカシェンコ政権に批判的なジャーナリスト、プロタセビッチ氏(ロイター=共同)
  • 23日、ベラルーシの空港に強制着陸後、リトアニアの首都ビリニュスの空港に到着した旅客機=AP
 【モスクワ=小柳悠志】ベラルーシ当局は23日、同国領空を通過していた旅客機を「機内に爆発物がある可能性」を理由に首都ミンスクの空港に緊急着陸させ、搭乗していたベラルーシの反政権派記者を拘束した。現地メディアによると、ルカシェンコ大統領が緊急着陸を指示し、空港まで戦闘機が誘導した。爆発物は見つかっておらず、当局が記者拘束のために偽情報を流した疑いが強い。
 緊急着陸させられたのはアイルランドの格安航空会社(LCC)ライアンエア機。搭乗していたベラルーシのネットメディア「NEXTA」の創設者ロマン・プロタセビッチ氏が拘束された。同氏は四半世紀にわたって続くルカシェンコ体制を批判し、昨年8月のベラルーシ大統領選後に起きた大規模な反政権デモを支持していたが、当局の弾圧で国外に退避中だった。
 旅客機はプロタセビッチ氏ら約170人を乗せ、ギリシャからリトアニアに向かう最中だった。
 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長はツイッターで、緊急着陸を「ハイジャック行為」と非難。「常軌を逸した振る舞いには結果が伴う」とベラルーシへの制裁を示唆した。

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