<新型コロナ>東京都が午後3時の新規感染者数の「速報」取りやめ 24日から午後4時45分に「確報」

2021年5月24日 11時15分
東京都庁

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 新型コロナウイルス感染者数を巡り、東京都は24日、毎日午後3時に発表している速報を取りやめると明らかにした。「夕方に『確報』として総合的に情報発信する」としている。同日からは、毎日午後4時45分に、検査件数や区市町村別などの情報を盛り込んで公表する。
 速報は感染者数と年代、男女別内訳や重症者数などを記載。報道機関への提供や都のホームページ掲載、都のツイッターなど会員制交流サイト(SNS)でも発信している。このうちLINE(ライン)の「新型コロナ対策パーソナルサポート」グループには約100万人が登録している。都内は緊急事態宣言の発令中だが、都民への情報発信が後退する。
 都によると、現状の速報は感染者数が前面に報じられることなどから「都民に状況が正しく伝わらない」「誤解を招く」といった議論が内部であったという。小池百合子知事もこうした問題意識を持っていたという。
 また、感染対策の業務が増えているとして「効率化して業務負担軽減を図る」としている。
 都の感染状況の情報はこれまで、午後3時の速報後、おおむね午後6時以降に感染経路不明者の割合や入院者数など療養状況などを含めて発表していた。速報取りやめ後の確報にはこれら情報は含まれず、別途「追加情報」を公表する。
 速報取りやめについて、都は東京iCDC(感染症対策センター)やモニタリング会議メンバーなど専門家意見は聞いておらず、内部だけで決定。都の感染症対策にかかわる専門家の1人は、「数字で人々が危機感を持つ、という効果はある」と速報の意義を指摘している。

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