豊島二冠が藤井王位に挑戦へ 羽生九段の獲得タイトル100期は持ち越しに
2021年5月24日 21時29分
将棋の藤井聡太王位(18)=棋聖と合わせ二冠、愛知県瀬戸市=の王位初防衛戦となる「お~いお茶杯第62期王位戦」(中日新聞社主催・伊藤園特別協賛)の挑戦者決定戦が24日、大阪市の関西将棋会館であった。豊島将之二冠(31)=愛知県一宮市出身=が羽生善治九段(50)に勝ち、6月末に始まる藤井王位との7番勝負に進出した。
対局は持ち時間各4時間。矢倉の戦型となり、後手番の豊島二冠が110手で勝った。
豊島二冠は16歳でプロ入りし、28歳で羽生九段を破って初タイトルの棋聖を獲得。以後、王位、名人、竜王、叡王を立て続けに奪取した。現役で4人いるタイトル保持者の一人で、藤井王位には公式戦で6勝1敗と大きく勝ち越している。タイトル戦では初の対局で、ファン注目のシリーズとなる。
羽生九段は獲得タイトル数が歴代最多の99期で、今回の王位戦で100期の大台を目指していたが、持ち越しとなった。
7番勝負は2日制。第1局が6月29、30日に名古屋市の名古屋能楽堂で指され、その後全国を転戦しながら雌雄を決する。
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