<新型コロナ>「予防に効果」デマ影響? 納豆、名産地でも品薄 業界団体「冷静な対応を」

2020年3月13日 02時00分

スーパーの納豆売り場で欠品を知らせる張り紙=水戸市内で

 「納豆を食べると、新型コロナウイルスに効果がある」-。そんなデマが会員制交流サイト(SNS)で拡散する中、納豆名産地の県内のスーパーでも品薄状態に陥っている。消費者庁は「根拠が乏しい」と予防効果を否定。業界団体も冷静な対応を消費者に求めている。 (松村真一郎)
 県内のスーパーの納豆売り場では「一時欠品のご連絡」などの張り紙が目立っている。特定の商品に限らず、全体的に品薄状態が続いているようだ。
 「ここ二週間くらいで、納豆の売り上げが伸びている。コロナウイルスに効くといううわさも影響しているのでは」と語るのは、県内外にスーパーを展開するカスミ(つくば市)の広報担当者。売り上げは昨年同時期と比べて一割程度増えているという。
 「だるま納豆」の商品名で納豆を販売するだるま食品(水戸市柳町)でも、今月になってから注文数が二~三割増えた。
 大手の納豆業者が需要に応えられず、だるま食品などの中小規模の業者にもスーパーからの注文が増加。高野友晴専務(47)は「学校の一斉休校によって、子どもが家で食事をすることも関係しているのではないか」と推測する。
 納豆業者でつくる全国納豆協同組合連合会によると、新型コロナの感染が拡大する前の一月末、国立がん研究センターが納豆をよく食べると、死亡のリスクが10%程度低くなると発表し、納豆の需要が増加した。感染が拡大するにつれ、トイレットペーパーなどの日用品がスーパーやドラッグストアの店頭から消え始めると、客が殺到。ついでに納豆やヨーグルト、カップ麺を手に取る人が増えたと考えられる。
 中でも、安価で栄養豊富な納豆は人気が高い。加えて「納豆が新型コロナ予防に効果」といったデマが品薄に拍車を掛けた格好だ。
 消費者庁は十日、新型コロナの予防効果をうたう健康食品などがインターネット上で増え、大半の商品は表示の根拠が乏しいとして注意を呼びかけた。該当商品には「天然わら納豆」が含まれている。
 連合会の広報担当者は「ウイルスに直接的な効果はない。消費者には冷静な対応をお願いしたい」と話している。

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