<山崎まゆみのバリアフリーで行こう>湯河原温泉 工夫凝らした旅館多く

2021年5月26日 07時20分

「湯の里 杉菜」のバリアフリールーム

 神奈川県湯河原温泉の万葉公園が「湯河原惣湯」として4月29日にリニューアルオープンしました。
 森に包まれる万葉公園はこれまで、車いすを利用する人には難所でした。それがリニューアルによってスロープが設置され、カフェや足湯があり、観光案内所を兼ねた玄関テラスへスムーズに行けるようになりました。

「湯河原惣湯」の玄関テラス(正面)へのスロープ=いずれも神奈川県湯河原町で

 そもそも湯河原温泉は、東京から電車でも車でも1時間とアクセスが良く、渓谷の両岸にひな壇のようにして旅館が並ぶコンパクトな温泉地。しかし源泉は100本近くあり、そのお湯は化粧水のよう。湯あたりしにくく、長湯しやすいのが特徴です。
 前連載「バリアフリー温泉」で昨年10月、湯河原温泉の旅館で受けられる入浴介助サービス「三助」と、バリアフリー対応の客室や貸切風呂を有する「おんやど惠(めぐみ)」をご紹介しました。「惠」社長の室伏学さん(55)は長くバリアフリーに取り組んできた方です。昨年、旅館協同組合理事長に就任し、湯河原全体にバリアフリーを広めていきたいと考えています。
 お湯を目当てにするなら、自家源泉3本を保有する「大滝ホテル」。大浴場からあふれ出るほど、源泉がぜいたくに注がれています。野天湯や温泉プールもあり、玄関からユニバーサルタイプの客室まではスロープで段差がなくなっていますので、三世代旅行に最適です。水の潤いを間近で感じる「不動滝」は徒歩3分という好立地。
 また湯河原温泉には、元保養所を改修した旅館「ゆがわら水の香里」「湯の里 杉菜」の2軒があります。ここは保養所運営のエキスパートであるフォレストグループが経営しています。基本的に保養所は、華美さはないもののロビーや廊下といったパブリックスペースが広く、機能面に優れています。その上、貸切風呂もあり、車いすユーザーにも使いやすいのでおすすめします。
 湯河原にはバリアフリーを心がけた、趣向が異なる旅館がいくつもありますので、用途によって宿を選べます。コロナ感染状況が落ち着いてから、旅を計画してみてください。 (温泉エッセイスト)
 湯河原温泉旅館協同組合=(電)0465・62・8400

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