ジョンソン英首相、新型コロナを自分に注入する考えだった?…元側近、危機感薄かったと証言

2021年5月27日 10時27分
ジョンソン英首相(AP)

ジョンソン英首相(AP)

 【ロンドン=藤沢有哉】ジョンソン英首相の元上級顧問ドミニク・カミングス氏が26日、下院委員会で政府の新型コロナウイルス対応に関して証言し、不手際が重なって「死ぬ必要がない数万人が亡くなった」と主張した。危機意識が薄かったジョンソン氏は当初、国民を安心させるため、自身へのウイルス注入を考えていたとも証言した。
 国内でも感染者が確認されつつあった昨年2月、ジョンソン氏は「豚インフルエンザ」程度と新型コロナの脅威を軽視。「テレビ中継で私に注入すれば、恐れるものではないとみんなに分かってもらえる」と語ったという。
 カミングス氏は、政府の危機意識の欠如やジョンソン氏の経済重視の姿勢などで、イングランド地方の昨年のロックダウン(都市封鎖)は導入が遅れたと証言。感染の有無を調べる検査の不徹底といった政府の不手際も指摘した上で、方針転換を繰り返したというジョンソン氏を「首相には適さない」と酷評した。
 カミングス氏の証言中、ジョンソン氏は下院の党首討論で「政府は命を救うため、科学的助言に従って行動した」と反論した。
 カミングス氏は2019年7月のジョンソン政権誕生後から最側近として首相を支えたが、政権内の権力闘争を背景に昨年11月に更迭された。英国のコロナの死者は欧州最多の約12万8000人に上っている。

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