<コロナと生きる@いばらき>高齢者ワクチン接種 水戸市、ミス連発 サイト誤設定、6000人予約やり直し

2021年5月28日 07時50分

水戸市のワクチン接種のネット予約を説明するサイト

 新型コロナウイルスの高齢者のワクチン接種予約を巡り、水戸市は二十七日、申し込んだ約四万人のうち約六千人が、接種の「一回目」を誤って「二回目」の枠で予約していたことを明らかにした。予約サイトの誤設定が原因で、個別に連絡し予約をやり直している。また、市では、九十歳以上対象の予約で定員があることを事前に知らせず、予約ができなかった市民から苦情が出るなど、ミスが相次いでいる。 (松村真一郎)
 水戸市は二十一日に、コールセンターと専用サイトなどで、六十五歳以上の一般高齢者を対象にした医療機関での個別接種の予約受け付けを開始。市の想定を上回る予約数があり、二日間で上限の約四万人に達したため、受け付けを一時中断。三十一日に再開するとしている。
 この約四万人のうち、専用サイトで予約した約六千人が、本来は「一回目」の接種枠で予約するところを「二回目」で申し込んでいた。サイトでは、一回目と二回目の予約枠が並べて表示されていた。二回目の接種枠には「一回目接種の方の予約は自動取り消しとなります」と注意書きがあったが、申し込みができる状態になっていた。
 市は、誤って予約した六千人一人一人に電話をして日程や接種先の医療機関を再調整しているが、予約者の希望通りに受けられない可能性もある。
 再発防止として今後は二回目の接種枠を表示しないとともに、一回目の接種後に会場で二回目の予約を申し込むようにするという。
 また、十九日に始まった九十歳以上対象の予約でも、市は事前に定員があることを周知せず、市民から不満の声が漏れている。
 予約はコールセンターのみの受け付けで、市内に住む男性(70)は、母親(96)の予約をしようと、受け付け開始直後の十九日午前九時半に電話したものの、電話が集中してつながらなかった。時間をおいてから予約しようと考え、午前十時半前に再度電話したところ、音声ガイドで「定員に達しました」と告げられ、その時に初めて定員があることを知ったという。
 男性は「行政がきちんと広報をしてくれなければ、市民の信頼を失う。原因究明をして、二度とこのようなことがないようにしてほしい」と語気を強めた。
 高橋靖市長は二十七日の定例記者会見で「市民の方々には大変申し訳ない」と繰り返し陳謝。その上で「ミスを想定してシステムを構築していなければならなかった」と悔やんだ。

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