自民、LGBT法案の提出見送り 衆院選にらみ保守票の離反を懸念「混乱続けば支持失う」

2021年5月28日 15時34分
自民党の総務会に臨む(左から)佐藤総務会長、二階幹事長、下村政調会長=28日午後、東京・永田町の党本部

自民党の総務会に臨む(左から)佐藤総務会長、二階幹事長、下村政調会長=28日午後、東京・永田町の党本部

 自民党は28日、LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案の今国会提出を見送ると決めた。党内の一部保守派が強く異論を唱えており、28日の総務会では法案の了承手続きを取らず、二階俊博幹事長ら党三役に対応を一任。6月16日が会期末の国会日程が厳しい上、党内が割れた状況が次期衆院選に与える影響を懸念し、法整備を先送りした。
 党三役の一人、佐藤勉総務会長は総務会後の記者会見で「会期末までに成立させるのは不可能だ」と述べ、法案提出の見送りを表明した。
 法案を巡る与野党協議では、法律の目的と基本理念に「性的指向および性自認を理由とする差別は許されないとの認識の下」との記述を加えた。
 これに対し保守派から「差別の範囲が明確でなく、訴訟が多発する社会になりかねない」と批判が噴出。27日までの党特命委員会、政調審議会では長時間審議を経て了承されたが、28日の総務会でも反対意見が上がった。
 佐藤氏はこうした状況を踏まえ「国会審議の日程はタイトだ。総務会として方向付けられない」と了承手続きを回避した。
 秋までにある衆院選や来月25日告示の東京都議選が迫り、執行部の一人は「党内の混乱が続けば有権者の支持を失う」と指摘。保守票の離反も懸念した。(共同)

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