大子町役場の移転先決まる 旧東京理科大研修センター 2年後の完成目指す

2020年1月30日 02時00分

新庁舎の建設予定地になった旧東京理科大学大子研修センターのグラウンド。奥は既存の施設=いずれも大子町で(町提供)

 大子町役場の移転予定地が昨年十月の台風19号で浸水したことを受け、設置場所を再検討していた町は二十九日、新たな移転先を旧東京理科大学大子研修センターのグラウンド(北田気)に決定したと発表した。町民の意見も踏まえて設計を進め、二年後の完成を目指す。(水谷エリナ)
 町庁舎建設準備室によると、新庁舎の建設場所は二十七日、高梨哲彦町長や各課の課長などでつくる「新庁舎建設推進本部」で決定した。総事業費は最大二十六億円を見込む。
 旧研修センターは、旧県立大子二高の校舎を利用した施設。大子二高の廃校後に町が取得し、東京理科大に十年間の契約で研修施設として無償で貸し出していた。東京理科大は校舎を改修した上で利用してきた。契約を一年延長し、今月五日に町に返却していた。
 町は、旧研修センターのグラウンドに新庁舎を建設し、既存の研修棟の一部を会議室、宿泊棟を町営の研修施設として活用する方針としている。

現在の大子町役場

 新庁舎はもともと、役場西側の町有地に建設し、二月に着工する予定だった。ところが、昨年の台風19号で町内を流れる久慈川などが氾濫し、押川沿いの移転予定地が浸水。同じく押川沿いの現庁舎も一階が天井近くまで浸水し、役場の出入りができなくなったことなどから、町は計画の再検討に入った。
 町は、当初の移転予定地のまま一階部分をかさ上げする計画に変更することや、新たに中央公民館(池田)や旧研修センターを候補地に加えて検討していた。
 二十五日に開いた町民説明会では、浸水などの心配がないとして、高台にある旧研修センターを有力候補として示していた。町民からは、大きな反対意見はなかった。
 町は旧研修センターは敷地面積が広く、倉庫や駐車スペースが確保できるほか、敷地内にある既存建物を活用できることなどもメリットとして挙げる。
 一方で、現在の役場やJR水郡線常陸大子駅がある中心市街地から約一・五キロ離れており、公共交通機関でアクセスがしにくいことや、進入路が狭く車両が相互通行できないことなどをデメリットとして挙げている。町は、バスなど公共交通機関を見直すなどし、対応する方針だ。
 町は新庁舎建設の設計に町民の意見を反映するため、二月九日に「町新庁舎建設町民ワークショップ」を開く。午後一時半~四時、町保健センターの多目的室で。定員は三十人程度。当日参加も可能だが、事前予約が望ましい。予約、問い合わせは町庁舎建設準備室=電0295(76)8011=へ。

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