「南極 地球の姿観測できる」 昭和基地 守谷高・北沢教諭が中継授業

2020年1月28日 02時00分

北沢佑子さん

 南極で調査活動をしている第六十一次南極地域観測隊に、県内関係者も同行している。このうち、県立守谷高(守谷市)の北沢佑子教諭(33)が二十七日、南極・昭和基地から守谷高の教え子に向けて「中継授業」をした。全校生徒約七百人が、基地での生活や南極の生き物の生態について学んだ。
 北沢さんは生物と化学の担当教員。国立極地研究所(東京都立川市)の「教員南極派遣プログラム」に応募し、全国の教員で唯一、六十一次隊のメンバーに選ばれた。昨年十一月下旬に出国し、オーストラリアで観測船「しらせ」に搭乗。十二月末に南極に到着している。
 北沢さんは、太陽の光を求める植物プランクトンが付着して緑色になった海氷の写真を示し、「植物プランクトン、オキアミ、ペンギンという食物連鎖が南極にもある」と説明。中継会場の体育館には実物の南極の氷が持ち込まれ、生徒が水を掛けて、氷に閉じ込められた空気がはじける様子を観察する場面もあった。
 北沢さんは「南極では人間活動がほとんど行われておらず、地球の姿を正確に観測できる。続けることで変化が見えてくる」と、六十年以上続く日本の南極観測の意義を語った。
 二年生の横堀舞雪(まゆ)さん(17)は「貴重な機会でした。昭和基地の様子やプランクトンの生態など、勉強になりました」と目を輝かせていた。
 北沢さんは二月上旬まで南極で過ごし、三月下旬に帰国する予定という。(宮尾幹成)
<南極地域観測隊> 南極大陸の気象や地質、生態系などを調べるために日本が派遣している調査隊。1957(昭和32)年に第1次隊が昭和基地を建設。65年出発の第7次隊以降は毎年派遣され、68年には村山雅美さん率いる越冬隊が日本人として初めて南極点に到達した。近年の隊員数は70人程度で、国立極地研究所など政府機関の職員のほか、大学や民間企業の同行者もいる。現在は第60次隊と第61次隊が昭和基地を拠点に活動中。「教員南極派遣プログラム」は2009年出発の第51次隊から毎年、実施されている。

昭和基地からの北沢さんの中継授業を聞く生徒たち=守谷市で

関連キーワード

PR情報